透析患者さんにかかわらず、日本の医療全体で情報化が遅れています。
諸外国を見れば、国家が医療機関の情報化を率先して進めている国があります。
国が情報化を促進する事が、患者の自由度を高め、患者自身の満足度を上げる事、そして医療機関の切磋琢磨に繋がると考えているからです。
私たちは患者さんが自ら治療を受ける医療機関を、自ら決定する事がQuality of Lifeの向上につながると考えています。
政府は、患者に適切な情報を提供することの重要性を説き、「医療の透明性の確保」が政策課題になっています。
しかし、国民の目線に立った情報化を促進するための、具体的な仕組みや、手段については、示されていないのが現状です。
患者の行動変革のための情報化のコンセプトが未だ開発されていません。
患者さんは一度慢性腎不全になると、元には戻らないという厳しい現実に直面します。
このことは患者さんの心にダメージを与え、活力を失わせていきます。
患者さんが情報をもつことが、患者さんの自立を促すことに繋がります。
そして患者さんが積極性を取り戻し、その結果患者さんの心が解放される、我々はそれを支援したいと考えています。
例えば患者さんが自らの情報により主体的に行動し、これまでと異なる環境に身を置く、短い旅行に出かける等は、自らを励まし、自らを勇気づけ、創造的な人生を歩むきっかけになるでしょう。
私たちのシステムにより情報の量が増えると、次第に患者さんが価値を感じる情報に収斂し、情報化が医療サービスの向上や質の向上に繋がります。
私達は、我が国の医療システム全体が向上する事を期待してやみません。
患者さんのための、イノベーションの追求を継続していきたいと考えています。
2016/07 Global Alliance Toseki Support